私が05年3月に手に入れた音源の紹介です。
今月はなかなか渋いです。とかいって中島美嘉から始まってますけど。
ちょい大人びたセレクションです。もう大人ですけど。
そんな感じで20枚。ご紹介。
●中島美嘉/MUSIC
私は中島美嘉が好きだ。キャバクラのお気に入りの子も中島美嘉似だ。
まず顔が好き。憂いを持った表情がいい。
絶対に付き合ったりできなそうだけど。歌もいい。物憂気で。
元気なポップスよりもけだるめなミドルラブソングあたりがいい。
「へ〜こんなのも聴くんだ」と言われますが、
もちろんPV集も買ってしまいました。
●The Louis Hayes Group/Variety Is The Spyce
ドラマー、Louis Hayesが79年に吹き込んだ名盤。ジャケからして名盤。
誰もが知っている「My Favourite Things」、
マーヴィン・ゲイの「What's Going On」。この2曲が特に素晴らしい。
力強いドライングでありながら、印象は流麗。
格好いいけど美しい。絶妙なバランス感覚。
●Chuck Rainey/COALITION
人気ベーシストの初リーダー作であり代表作。
フュージョンの先駆けとでも言うべきか。
1曲目からしてピアノの鳴りがフュージョンチック。
アレンジや展開もね。でも安易なお手軽フュージョンに陥ってないです。
まぁまだフュージョンなんて言葉もない時代の作品ですからね。
細かい事抜きにして楽しく聴けるアルバムです!
●Souls Of Mischief/93 'Til Infinity
う〜ん、気持ちいい。何度でもいいますが、私はこの時代の
HIPHOPが好きだ。4人のマイクリレーもそうだけど、
センスのいいサンプリング。音質。
とりあえず「93 'Til Infinity」を聴いてみて下さい。
HIPHOP嫌いも首を振る...はず。
●Edan/Beauty And The Beat
オールド〜ミドル・スクールあたりが好きな人にはたまりません。
まぁ僕がそうなんですけど。当時をそのまま、ではなく、05年風に
調理して提示してます。独自のサンプリングセンスも遊び心も健在。
ほどよくキャッチー、ほどよくアーティステック。

●Soloplexus/ Illusive Avenues Of 6 Intristic Musicians
Insightのレーベル第2弾プロジェクト。6MCで走り回る。
InsightでMCたくさん....そりゃ格好良さそうでしょ?
そう、格好いいんですよ。
でもこれって全部Insightなんでしょ?6人とも。
それはそれですごすぎる.....なんていうバリエーションの持ち主!
●土岐麻子/standards 〜土岐麻子ジャズを歌う〜
解散してしまったcymbalsのボーカル、土岐さんのソロ。
友人に教えてもらったのだけど、心地よすぎるジャズカバー集です。
Earth,Wind&Fire「September」が良すぎる。
こっち方向にアレンジしたのは初めて聴いた。
もっと聴きたいよ〜、と思ってしまう曲数の少なさが残念。
●Public Enemy/It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back
デフ・ジャム史上最大のヒット作。88年のPEのセカンド。
メッセージが強い事が彼等の信条。まぁグループ名通りですね。
コンセプトアルバムとしてはいまだにこれを超えるものは
ないのではないか。訳を片手に聴く事をお勧めします。
なぜかつてのHIPHOPがそんなに支持されたのか、分かると思います。
しかしその後はダンスミューミュージックに変わり果てていくのですが...
●アルファ&スチャダラパー/惚れたぜHarajuku
ごめん、最近のスチャは面白くないなぁ...。
なんかわざとフロウを制約しているんだろうけど...。
もっと縦横無尽さがあったほうがいいのになぁ。
アルファもおとなしめ。もっとこわれていてほしいのです。
この2チームが組むならなおさら...。
●ケツメイシ/さくら
ケツメイシがHIPHOPなのか、レゲエなのか、
はたまたポップスなのか、なんて話題も一時期ありましたが、
どうでもいいじゃん、ってくらいに突き抜けていて私は好きです。
音楽として楽しめればジャンルは関係ないと思うんですよ。
私は彼等のこういう日本人心くすぐるメロディを
ダンスミュージックに昇華させる力は秀逸だと思います。
●太郎&KEN THE 390/JAAAM!!!
あはは。さわやかじゃないか!どうしたのだ!
Da.Me.Records初の心地よさ(笑)。
フリースタイル上手なだけあってしかもうまい!
Volcano Posseの太郎と、りんごのKEN THE 390のユニット。
ゲストもツボを押さえてます。トラックもバラエティに富んでいるし。
●Doberman INC./Conversations Piece
レコ評で「いい!」と書いてあったので買ってみた。
ラップはうまいですよね。前からそう思っていたのですけど。
トラックは現行USシーンより。
悪くないけど私には残らないし、なんかメジャー1発めにして
薄味になってしまったような....。ジャケも中途半端にメジャーだしね。
●Ann Peebles/Straight From The Heart
サザン・ソウルの代表的シンガー。
ここでのグルーヴは当時の最高峰、とも言われた名盤です。
結構スムースでジャジーなんだけど、最期には魂深く
揺すぶられる感じです。
とりあえず1曲目からやられますよ。酒がほしくなるね、俺は。
●Dev Large/KUROFUNE9000
ブッダのDev Largeの待ちに待ったソロ作はなんとインスト。
びっくり。まぁブッダのトラックメーカーであったわけで
驚くような事でもないけど、あの事件があった後のソロ作だけに
どうくるかと思ったんですよね。で。内容。ファンク、ハウス、
ジャズ....なんでもを独自のフィルターを通して黒く太いデヴ・ラージ
色に染め上げております。う〜ん、気持ちいい。
●The S.O.S. Band/S.O.S.
80年代のダンスフロアを湧かせたS.O.S.bandのほどよい傑作。
「Take Your Time (Do It Right) 」なんかのトワイライト感がいい。
ゴージャスと言うよりきらびやか。
ディスコ!感満載ですよ!
●TAICHI MASTER/DISCO★NNECTION
ピコピコキラキラしております。まぁタイトルがDISCOですからね。
脳天気に楽しむにはいいアルバムです。
私的にはライムスターのシロー氏とケツメイシのRYOJIさんの曲が
欲しくて買ったのですが、思いのほかアルバムまとめて楽しめました。
統一感があるので聴きだすとあっというまに聴き終わってしまいます。
●m-flo/EXPOEXPO
まだリサがいた頃のm-flo。
私はこのアルバム収録の「come again」が大好き。センス良すぎ。
曲も歌もアレンジも見事です。その曲がアルバムに反映されたような
作品です。これは美しいですよ。01年に万博テーマにしてますしね。
独自の視点がズバ抜けていると思う。
●m-flo/ASTROMANTIC
上質の日本ポップス現在形。
そしてゲストだらけなだけあってゴージャス。それらゲストを捌き切る
手腕も素晴らしい。参加アーティストの色を出しつつ、自分たちの
色もより濃く魅せる。曲調もバラエティに富んでいるのだが、
どれ聴いてもM-floだしね。すごい。恐れ入ります。
●Jackson Sloan/Old Angel Midnight
ロンドン発、アシッド・ジャズ前夜の名盤のCD化。
なんとも楽しげなボーカル・ジャズ・アルバム。
DJ人気が強いだけあって、「あ、この曲あれの元だ!」みたいなのが
盛り沢山です!
とにかく楽しくて、上品で、センス抜群で聴いているだけで
もてる気になってくる作品ですよ。
●夏木マリ/戦争は終わった
私は夏木マリが好きだ。俳優としてもそうだけど、歌手夏木マリは
もっと好きだ。ここ何作かに続いてまた小西康陽氏プロデュース。
ジャズをベースに展開する世界には、くらっとするような
強さと美しさがある。歌のうまさ、というか表現力にただただ圧倒。
駄作はない。あるのは名盤ばかり。
大人な音楽ここにあり。